ASUSとマイクロソフトが共同開発して発売した「ROG Xbox Ally」シリーズは、いわゆるポータブルゲーミングPCだ。昨今のPC向けプロセッサーの性能向上を受け、“デスクトップPCほどの性能はないが、画面解像度を下げればグラフィック性能を求めるゲームでも遊べる”という建て付けの製品だが、ライバルは数多い。
そのなかでも、今回発売された製品のうち、上位モデルに当たる「ROG Xbox Ally X」は、性能面で一歩先に出た印象が強い。下位機種のROG Xbox Allyに比べ倍近い性能を持ち、「モンスターハンターワイルズ」のようなグラフィック処理が重いゲームでも楽しめる。
ROG Xbox Ally Xは「Ryzen AI Z2 Extreme」というプロセッサーを使っており、これがCPU・GPUともに最新の世代であるから性能が高い、ということでもある。AMDには「Ryzen AI Max」という、よりGPU性能が高いプロセッサーも存在する。そして、それを使ったゲーミングPCも出てきてはいるが、バッテリー動作を前提とした消費電力の面を考えると、現状ではRyzen AI Z2 Extremeがベストな選択肢だ。