Vol.162-1
本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はいよいよ日本でも発売となるMetaのAIグラスの話題。AIをグラス型デバイスで活用する利便性と使用に当たっての課題を探る。
今月の注目アイテム
Ray-Ban Meta Optics (Gen 2)
8万2500円(度付きレンズ別売)
度付きレンズの使用に最適化された「Ray-Ban Meta Optics Styles」。従来のモデルよりも軽量でスリムな形状が採用された。会話をリアルタイムで翻訳する機能が2026年夏より日本語、韓国語、中国語などを含む20言語に拡大される。
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↑ついに日本上陸を果たした「Ray-Ban Meta Optics (Gen 2)」。同シリーズのフレームにはBlayzerとScriberの2種類がある(画像はBlayzer)。
スマホを持たなくてもメガネでAIを活用するという新しい形が、日本でも現実となり始めている。
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2年程前にスマートグラス市場に本格的に参入し、このジャンルでは世界最大のシェアを持つ「Meta」が、ついに日本市場に参入した。同社は国際的なサングラスブランドである「レイバン」や「オークリー」などを傘下に持つエシロール・ルックスオティカと提携しており、さまざまなデザインのAI対応スマートグラスを販売している。すでに全世界で数百万台を販売しているヒット商品となっている。複数のブランド名で販売されているが、レイバンと提携した製品が多いため、「Ray-Ban Meta」と呼ばれることが多い。
Metaはこの種の製品を「AIグラス」と呼んでいる。カメラとマイク・スピーカーを内蔵しており、スマホと連携する。スマホアプリ内で動作する「Meta AI」と連動し、カメラの画像やマイクからの音声をAIが把握して動作する。
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例えば、目の前にあるものについて「これは何?」と尋ねると、AIが写っているものを判断して内容を回答し、「記憶しておいて」と言えば、製品名や詳細を覚えておいてくれる。ライブ翻訳機能を使うと、相手が話すほかの言語を把握し、翻訳したうえで音声によって自国語で答えてくれる。
それぞれの機能は、スマホ単体でも十分に実現できる。だが、それがメガネの中で、スマホを持たなくても使えるのは確かに大きな変化と言える。
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実のところ、Ray-Ban MetaのAI機能は将来性が期待されているが、AI機能自体でヒットしているわけではない。幅広く使われているのは「カメラで主観視点の映像を撮影すること」だ。旅行中やスポーツ中などに、手ぶらで簡単に写真や動画を撮影できるのは確かに便利で、新鮮な体験でもあるからだ。
ただし「簡単に写真が撮れる」という特性上、プライバシー侵害の懸念がつきまとう。撮影時にはLEDライトが点灯し、他人からも撮影したことがわかるようにはなっている。だがその目印が浸透してはいない。
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メガネの形状ゆえのプライバシーへの課題
筆者の知人は、アメリカでハイクラスのレストランに入ろうとした際、入口で「撮影の問題があるので、Ray-Ban Metaは外して別のメガネにするように」と言われたという。セレブリティがいる可能性が高く、プライバシーへの懸念があったのだろう。
AIと連動するには、AIの目としてのカメラやマイクがあったほうがよい。しかし、社会的に見た場合、カメラやマイクの存在が許容されない場合がある。話はスマホでの撮影と同じことなのだが、「メガネの形をしているものがカメラである」ということが浸透しておらず、懸念が払拭しきれていない。中国のメーカーであるEven Realitiesのように、あえて製品にカメラを搭載しないことで、より素早い浸透を狙うところもある。
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だが、新しいデバイスとして、AIと連携するメガネの価値は高まっていくだろう。一方、Ray-Ban Metaはコストやバッテリー動作時間を重視したため、ディスプレイがなく万能ではない。
Metaと他社の競合はどうなるのか? スマートグラスとAIの関係はどうなるのか? その点はウェブ版で解説していく。
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The post 【西田宗千佳連載】Ray-Ban Metaがついに日本上陸! メガネでAIを使う利点とは? appeared first on GetNavi web ゲットナビ.
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