Vol.166-4
本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はグーグルが発売したスマートフォン「Pixel 11」の話題。同社が日本市場でPixelシリーズを重視する理由とは何か。
今月の注目アイテム
グーグル
Google Pixel 11
直販価格136,800円~
↑Tensor G6搭載でGeminiが先回りしてAIをサポート。大型化センサーで夜景が4.5倍高速化しProは120倍ズームに対応したカメラを備えて撮影機能が向上した。また耐久性の向上と充電速度の高速化も実現している
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Googleは現在、AIサービスとして「Gemini Intelligence」の開発を進めている。これは主にスマホ向けのもの。同社のAIである「Gemini」をベースに、スマホの中でAIをアシスタントとして使うためのものだ。
AIをどう生活に活かすべきか? 主軸は“AIでなにかを生成すること”でも“AIになにかを質問すること”でもなくなっている。“自分の代わりにAIになにかをしてもらうこと”であり、“AIに自分のことを覚えておいてもらう”ことである。
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別の言い方をすれば、AIに自分の秘書やアシスタントとして働いてもらうことだ。例えば旅行に必要なチケットを手配してもらったり、返事を忘れているメールやメッセージを教えてもらったりすることだ。「そういえばあの話どうなっていたっけ?」という質問に答えてもらえるようになれば便利ではないだろうか?
AIは文章や画像を理解する能力を備えているし、論理的な思考力もある。人間が色々な作業を並行して行い、情報を記録しているのと同じようなことをAIにしてもらうことで、人間がすべきだけど面倒な細かいことをAIに任せる……というのがこれからのスタイルだ。
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こうした使い方をするには、AIに“自分のことを知ってもらう”必要がある。特に我々は、多くのことをスマホの中で行っている。そのため、スマホ内での挙動をAIが分析し、判断を下せるようにしなくてはいけない。それをクラウド上で動くAIだけで行うと、反応速度とプライバシー保護の両面で課題がある。
そこで、スマホ内で一定の処理をして人間を助ける……というのがGemini Intelligenceである。アップル製品でいうところの「Apple Intelligence」と似ている。
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一方、Gemini IntelligenceはGoogleだけが使う技術ではない。Pixelから実装が始まるものの、一定の性能を備えたAndroidスマホなら使えるようになる予定だ。ひとまずGoogleがOSからプロセッサーまでを作っているPixelに先行投入することで、様々な検証がしやすくなる。
ただし、この記事を執筆している9月の段階ではまだ色々と課題を抱えているようだ。
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まず、開発が遅延している。英語ではテストが始まっているが、評判は芳しくない。日本語での本格展開はまだしばらくかかりそうである。
次に、対象機種が少ない。最新のPixel 11はもちろん対応しているが、他には昨年の「Pixel 10」くらい。他社製品になると、サムスンの「Galaxy」が積極的に対応する機種になるのだが、これも今年発売のハイエンドモデルが中心となる。条件として“各社のハイエンド・プロセッサーを採用していること”“メインメモリーを12GB以上搭載していること”などがあり、それを満たせる機種は多くないのが実情だ。
アップルはApple Intelligenceの実現に苦労し、2年かけて再開発して今に至る。実はGoogleも今、生みの苦しみを味わっている最中だ。
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その間にも、クラウドで動くAIは急速に進化し、スマホ内で動くAIよりも便利なものになってきている。日本で多くの人が日常的に使うようになるにはもう少しかかるだろうが、海外では大きな波が起きようとしている。
その中で、Googleやアップルは“スマホ内でできることをどう定義するのか”というジレンマと戦っており、スマホのハイエンド新機種も、その只中にあるのだ。
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The post 【西田宗千佳連載】生みの苦しみを味わう「Gemini Intelligence」 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.
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