Vol.167-2
本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はアップル初の折りたたみ型スマホとなった「iPhone Duo」の話題。先行する折りたたみ型スマホと異なる点は何かを探る。
今月の注目アイテム
アップル
iPhone Duo
364,800円~
↑長らく登場が噂されていた、アップル初の折りたたみ型iPhone。広げるとiPhone 18 Pro Maxより50%大きいディスプレイを駆使できる。グレード5チタニウムのフレームとヒンジカバーを採用し、開閉時の耐久性を高めている
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10月23日、アップルは同社初の折りたたみ型スマートフォンである「iPhone Duo」を発売した。価格は364,800円からとかなり高額だ。だがそれでも、10月16日の予約開始日には注文が殺到。今注文しても納期は2027年1月になる、という人気ぶりだ。
ここまで話題が集まったからといって、いきなり大量に売れたのか、というとそうとも言い切れない。初回出荷台数について正確な数字を把握するのは難しいが、多くの店舗において、既存のiPhoneに比べるとごく少ない数しか入荷していないのは間違いなさそうだ。納期が遅くなっているのも、単純な人気の高さだけではなく、供給される数量の限界、という話が大きいようである。
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噂によれば、生産できる工場は世界で2、3か所しかなく、1日の生産可能台数も1,000台を下回っているとされる。
理由は、大きなインナーディスプレイの生産にコストがかかること、そして、ヒンジ部分の構造が複雑であるがゆえに、生産に手間がかかることだと言われている。
折りたたみ型のスマホは程度の差はあれど、どれも価格が高い。分割払いや本体の下取りサービスの利用を前提に購入する人も多いのではないだろうか。この価格の高さは特別なパーツを使っているためであり、一般的なスマホに比べ生産量が限られている=量産効果の反映が限定的であるからだ。
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その中でも、iPhone Duoは他の機種より高い。いわゆる「アップルプレミアム」が存在しないわけではないが、高価であるのにはそれなりの理由がある。
理由のひとつは、前述のように「ヒンジ」である。他社よりも複雑な構造のものを採用しており、それがコストアップにつながっている。
次にカメラ。メインカメラ自体はiPhone 18 Proシリーズほど高性能な組み合わせではなく、コスト的には有利に働く。しかし、インナーディスプレイ側のカメラについては、ディスプレイの裏側に配置される「アンダーディスプレイカメラ」になっていて、ディスプレイ側に追加コストが必要になる。
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ディスプレイの加工も凝っている。他社は色純度やコストを優先して一般的な光沢仕上げを採用している中、アップルは「ナノテクスチャー」と呼ばれる微細なマット加工を採用した。マット仕上げはスマホの画面フィルムなどにもあるが、実機を使った印象で言えば、iPhone Duoに採用されているものは、一般的なマット仕上げより高品質だ。これもまた、コストをかけた仕組みと言える。
iPhone Duoは、価格や“折りたたみ自体の価値”で批判的な声もある。だが、ハードウェアとしての品質について否定的な声はほとんどみかけない。これは、“高い”と言われても高付加価値な製品を作ることを選んだ、アップルの選択が正しかったことを示している。
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では、アップルはなぜ“あえて高いもの”を作ったのか。その点は次回のウェブ版で解説していく。
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The post 【西田宗千佳連載】高級なハードゆえに「生産に限界」も。iPhone Duoの価格の秘密 appeared first on GetNavi web ゲットナビ.
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